妊娠と貧血

妊娠すると貧血になりやすい?

妊娠すると自分の体だけでなく、お腹の中の赤ちゃんにも栄養と酸素を与える必要があります。そのため妊婦さんの身体の中には、妊娠前に比べ、およそ1.5倍もの血液が流れるようになります。しかし、その血液の中では、鉄や酸素を運ぶための赤血球よりも、サラサラな知の成分である血しょうが多く増加するので、血液が薄くなり、貧血が起こりやすくなります。

貧血の症状

めまい・動悸・息切れ・体のだるさ・疲れやすさ など

妊婦さんが貧血になると…

● 赤ちゃんの発育が悪くなることがある
● 身体や子宮の筋肉が疲れやすくなる
● 出産のときに陣痛が強くならない
● 出産後の出血量が多くなることがある

貧血予防には鉄分が重要

胎児の成長に伴い、妊娠中・授乳中は鉄分を多くとる必要があります。特に妊娠中期・後期はおよそ3倍の鉄分が必要となります。

1日当たりの推奨鉄分摂取量(mg/日)

スクロールできます
妊娠前妊娠初期中期・後期授乳中
18~29歳5.07.0(+2.0)17.0(+12.0)7.0(+2.0)
30~49歳5.57.5(+2.0)17.5(+12.0)7.5(+2.0)

貧血予防のための食事

① 鉄を多く含む食品を摂取する

レバー・ひじき・あさり・きくらげ・ホウレン草・小松菜・大豆製品などを摂りましょう。

② 鉄の吸収をよくする食品を一緒に摂取する

鉄を吸収するためには、たんぱく質・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・葉酸などが重要です。鉄分を多く含む食品を食べるときは、魚・肉・緑黄色野菜・バナナ・果物・卵なども一緒に摂取しましょう。

③ 鉄の吸収を阻害するものの摂取を控える

緑茶・紅茶・コーヒーにはタンニンが含まれており、鉄の吸収を阻害するといわれています。食後3時間は摂取を控えましょう。

ポイントを押さえた食事

おススメレシピ

ひじきと白菜のサラダ

材料(2人分)
白菜4枚程度、ひじき30g、ちりめんじゃこ大3、梅干し1~2個、かつおぶし適量、粉末だし小1

①白菜を1cm幅に切る。ひじきは水で戻す。
②白菜とひじきを2分ほど茹でる。
③梅干しの種を取り除き、かつおぶしと一緒に包丁でたたく。
④水気をきった②と③とちりめんじゃこをよく和える。

あさりご飯

材料(2人分)
米3合、あさりの水煮缶1缶(65g)、にんじん1/3本、長ネギ1/3本、しょうが1片、★だしの素小1、★しょうゆ大1、★酒大1、★塩小1/2

①にんじんをいちょう切り、長ネギはみじん切り、しょうがは千切りにする。
②炊飯器に米、あさり缶の汁、★を入れて、水を目盛りよりも気持ち少な目にいれる。上にあさり、にんじん、しょうがをいれて炊く。
③炊き上がったら長ネギをいれて軽く混ぜ、2~3分保温する。

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