入院中の生活

入院中の生活

お母さんと赤ちゃんが 心穏やかに健やかな生活ができますよう

ご出産おめでとうございます
心身ともに健やかに退院できるよう
お手伝いさせていただきます


入院期間

お産の日を産後0日目とカウントします

分娩方法入院期間
経腟分娩5日間
帝王切開術7日間
無痛分娩(2023年5月開始)6日間

産婦人科病棟(A4病棟)のご紹介


入院中のスケジュール

入院中もお母さんと赤ちゃんそれぞれに検査・診察がございます。


お母さんのスケジュール 経腟分娩の方

産後
0日目
院内オリエンテーション
入院の説明
・希望者は母子同室開始(個室の方)

しっかり身体を休めましょう
分娩後、お母さんは数時間は分娩室で過ごし、体調が落ち着けばお部屋に戻ります。赤ちゃんは新生児室でお預かりすることもできます
産後
1日目
母子同室開始(個室の方)
・採血(貧血の有無の確認)
・シャワー開始

赤ちゃんのお世話を始めましょう
授乳室の使い方を覚え、赤ちゃんの授乳や育児を開始していきましょう。体調が良ければシャワーをご利用いただけます。
産後
2日目
産後
3日目
お祝い膳
・沐浴指導
・栄養指導

沐浴の仕方を覚えましょう
助産師が実際に赤ちゃんの沐浴を行いますので、お母さんには見学をしていただきます。また、管理栄養士による栄養指導があります。
産後
4日目
退院前診察
・朝に体重測定

退院のための診察があります
内診や傷の確認をします。会陰を縫合した場合でも、 溶ける糸を使っているので抜糸は必要ありません。また、退院後の生活についてのお話があります。経産婦さんで母子ともに問題がなければ1日退院を早めることが可能です。ご希望があれば入院後スタッフにお伝えください。
産後
5日目
退院

いよいよおうちに帰ります
体調に問題がなければ午前中退院となります。お迎えの都合などで午後に退院されたい方はスタッフへご相談ください。

お母さんのスケジュール 帝王切開術の方

手術前日院内オリエンテーション
入院の説明
手術当日
(産後
0日目)
手術
・手術後、赤ちゃんとご対面
・ベッド上で安静
産後
1日目
歩行開始
・採血(貧血の有無の確認)
・点滴(水分補給)
授乳開始

赤ちゃんのお世話を始めましょう
体調をみながら、ベッドの上で授乳などを練習していきます。痛み止めを使いながら、できるだけ体を動かしていきます 目標はトイレに歩くことです。シャワー浴はまだ行えないのでベッドの上で体を拭きます。食事は、夜ご飯からお召し上がりいただけます。
産後
2日目
赤ちゃんのお世話開始
・点滴、痛み止めチューブの抜去
産後
3日目
母子同室開始(個室の方)
シャワー開始

赤ちゃんと夜も一緒に過ごしてみましょう
体調をみながら、ゆっくり赤ちゃんのお世話を進めましょう。
産後
4日目
採血(貧血の有無の確認)
栄養指導 ※火・金曜日に実施
産後
5日目
お祝い膳
産後
6日目
沐浴指導

沐浴の仕方を覚えましょう
助産師による沐浴指導があります。医師から退院後の生活についてお話があります。経産婦さんで母子ともに体調が問題なければ、退院を1日早めることが可能です。ご希望がありましたら、入院スタッフへお伝えください。
産後
7日目
・退院前診察
・朝に体重測定
・退院

いよいよおうちに帰ります
体調に問題がなければ午前中退院となります。溶ける糸を使っているので、抜糸は必要ありません。お迎えの都合などで午後に退院されたい方はスタッフへご相談ください。

赤ちゃんのスケジュール

検査によっては赤ちゃんが寝ている間に行うものもございますので、都度お声がけさせていただきます。

0日目感染予防のための目薬
・希望者は母子同室開始(個室の方)

産まれた日の夜も一緒に部屋で過ごしていただけます (個室のみ)。お母さんがお疲れであれば新生児室でスタッフがお預かりし、 授乳も行います。体調をみて、当日の担当と相談しましょう。
1日目小児科医による診察

初回の診察として全身をくまなく診察します。おむつを外しておしりや外陰部もしっかり確認します。
2日目K2シロップの投与
・聴力検査(退院までに)
3日目経腟分娩で生まれた子はスタッフによる沐浴(お母さんは見学)
4日目K2シロップの投与
5日目血液検査(先天性代謝異常の検査)
経腟分娩で生まれた子は退院診察

血液検査はガスリー検査とも呼ばれ、全員対象です。退院日診察では、病棟で小児科医師による診察を受けます。特に問題なければ退院となります。
6日目帝王切開術で生まれた子はスタッフによる沐浴(お母さんは見学
退院診察
7日目・帝王切開術で生まれた子は退院

赤ちゃんの受ける検査① 全員対象

黄疸の検査

赤ちゃんたちは出生後、個人差はありますが、ほぼ全員に黄疸(皮膚や白目が黄色くなります) が出てきます。毎朝スタッフが赤ちゃんの額に機械を当てて黄疸の程度を検査しており、程度が強い場合には採血を実施します。黄疸の数値が基準値以上に達すると光線療法を行います。(光線療法を行う頻度は全出産の5~7%程度です。)

ビタミンK2シロップ

母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養ですが、母乳だけでは不足してしまう栄養素もあります。その代表が「ビタミンK」です。ビタミンKは血液が固まる時に必要なビタミンで、不足すると出血の症状が出てきます。新生時期に起こす出血症は「ビタミンK2欠乏症」と呼ばれ、消化管出血(吐血・下血)や頭蓋内出血などの症状がみられます。当院では、生まれた赤ちゃん全員に計13回(※)投与を行っております。入院中はスタッフが行いますが、退院後はお母さんやご家族の方が投与してください。(※生後2・4・11・18・25・32・39・46・53・60・67・74・81日)

先天性代謝異常の検査 (ガスリー検査)

当院では出生後5日目 (または4日目) に検査を行っています。赤ちゃんのかかとから微量な採血をし、フェニルケトン尿症・メープルシロップ尿症などの先天性代謝異常や先天性甲状腺機能低下症の検査が行われます。これらの病気を持つ赤ちゃんが産まれてくる割合は高くはないですが、早期に発見してあげることが大切です。早期発見することによって、特殊ミルクや甲状腺ホルモンなどで治療をすることができます。結果は1カ月健診頃に出ます。結果は母子手帳に貼られますので、1カ月健診時にご確認ください。

赤ちゃんの受ける検査② 希望者のみ

新生児聴覚スクリーニング (AABR)

生まれつき耳の聞こえに障害のある赤ちゃんが1000人に1~2人の割合で産まれてくると言われており、比較的頻度の高い疾患です。 その子供たちに対して早期に適切な療育を開始した場合、より良い言語発達を見ることが出来ると言う研究結果から、早期発見目的で実施されています。 産まれて2~4日頃、赤ちゃんがぐっすり寝ている時間に専用のイヤホンをつけ検査します。特に副作用や赤ちゃんへの影響はありません。

当院では出生後入院中に聴覚スクリーニング検査を行うことができ、費用は一人当たり7000円で、退院時に出産費用と一緒に精算となります。

自治体によっては、補助券が発行されることがあります。入院時にスタッフへ補助券をお渡しください。初回検査の結果によっては入院中または退院後に再検査を行う場合があります。28週頃の助産師外来で詳しくお伝えします。

新マススクリーニング検査(血液検査)

2019年夏から当院でも新しく新マススクリーニング検査という採血検査が受けられるようになりました。この検査で調べられる病気は稀であり、診断が難しいと言われています。見かけは元気な赤ちゃんでも、生まれつきの病気を持っていることがあるため、早く見つけて治療を行うことで、発育障害等を最小限にすることができます。先天性代謝異常の検査 (ガスリー検査)と同時に行いますので、赤ちゃんの負担は少ないですが、 別途費用がかかります。詳しい説明については、パンフレットがありますのでそちらをご参照ください。 また、 赤ちゃんが産まれてから小児科医師から詳しい説明があります。

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